高金利通貨複利運用1050日目 ロシア、イランとの電話会談の内容は?
とうとう始まりました。アサド政権との衝突は時間の問題と見られています。
でもこれは先の見えない内戦ではなく、トルコという国の統率のとれた意思表示です。
大統領がこれに先がけて、ロシア、イランと電話会談を行って、シリア情勢について話し合っています。これはつまり、局地的な戦闘の了解を得ることが目的で、前々から十分に話し合っていたとすれば、その確認程度のものだったんじゃないでしょうか。
シリア北部でクルド人を追い出す、または武装解除させるため局地的な戦闘は起こるだろうが、決してシリア全土への侵略を意図するものではないから、静観していて欲しい。
これがエルドアンの外交的な目標だったと思います。
1度はアメリカと協調してテロ組織との戦いを進めようとしたトルコではありますが、アメリカがテロ組織に武器を供与していた証拠をつかんだらしく、その二枚舌にうんざりしたようです。
まぁ、どこの国でも、どの民族でも、小さな商売にすら二枚舌は見られますが、さすがにアメリカは信頼するに値しないと判断されたようです。
でも、ロシアだって余裕で裏切りますから。
ロシア、イランはどうだったんでしょうか。反米、反ヨーロッパで一致したのかも知れませんが、エルドアンを信じるのかどうかはまた別の話です。
シリアでの戦闘を静観するのか、またはアサド政権に後詰めを頼まれ、しぶしぶ顔を出すような展開があるのか。注目です。
ロシアにすれば、トルコがヨーロッパから離れるのは歓迎のはずですから、突然裏切るようなことはないと思いますが。
トルコも一時はEU加盟の話も出ていましたが、今となっては見る影もありませんね。