ドルリラはこれからどう動く?短期、長期予想
エルドアンの姿勢が反EU、反アメリカ、ではっきりしてきたにも関わらず、
リラは全く売り込まれていません。これは何を意味しているんでしょうか?
今回も、ドルリラ日足チャートを借りてみてみます。
(investing.com)
6月に入ってからは、3.5近辺をうろついているだけで、特に動いていません。
強いて言えば、若干下値を切っていますが、ノイズと呼んでいいと思います。
もし、強いGDP成長(+5%)に反応するなら、これはもっと下に抜けていてもいいはずです。
なので、下方向に行く可能性は高いと思いますが、下抜けのタイミングについては、まだわかりません。
結局は、ドルインデックス次第なんだと思います。
逆説的ですが、ドルも利上げが始まって、上昇相場が終わりました。
(関連記事:ドル安はもう始まっている)
今回は、トルコの政治が混乱しているときは売られ、エルドアンの独裁になると、下げ止まったようです。
反欧米、親中東の強気の姿勢を見せながらも、リラは売られません。
PKK(クルド人)への圧力を強め、実際にテロを防いでいることが評価されているんでしょうか。
ただ、米がクルド人に武器供与したと言う事実は、米は、トルコが強くなることを望んでいない、
ということを明言したようなもので、トルコは自立するしかないことを自覚したでしょう。
ロシアの介入無しで、中東の安定が保てるかどうかが、リラの動きを決める
21世紀になっても、世界では欧米とロシアの綱引きが終わりません。
中東でも、一方が介入すれば、もう一方も介入せざるを得なくなり、リスクオフが始まります。
特にロシアが出てくると、ギリシャのときもそうでしたけど、不透明感が増大します。
なので、欧米に頼る場合はまだいいですが、ロシアに頼るのは、リラを脅かすと思います。
本当は、中東が自分達の力で、中東を安定させるのが理想で、トルコはそれを目指していると思います。
それが欧米、ロシアにも認められる形で実現すれば、リラの価値もずっと高まるでしょう。
まとめ
なので、ドルリラの動きは、短期的にはドルインデックス次第、長期的には中東の安定次第、
ということになりそうです。もし、エルドアン退任、ということになれば、リラの下落は避けられないでしょう。
例え独裁という形であれ、政治的に安定している限り、ドルリラの下方向は期待できると考えています。
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