「スワポを貯めても為替レートの変動で相殺される」という話は本当か?
前回の金融危機でスワップ派があとかたもなく吹き飛ばされてから、
「スワップトレードは最終的に失敗に終わる」というイメージが定着しています。
あながち間違いでもないので、否定するつもりはありませんが、
長期的に資金を投下しているのに、
失敗するのが確実っていうんではやる気が失せてしまうので、
どうして失敗に終わるのか、というところはもう一度考えてみる必要があります。
相場に絶対はないわけですから。
失敗に終わる理由として、1番良く耳にするのが、「金利平価説」というやつです。
これは金利差が、長期的にはレートの変動(金利が高いほうの通貨が減価する)
によって相殺されるので、 利益は残らない、という説明です。
「最終的に価値が同じになる」っていうのが、すっきりしていて、
「あぁ、そうなんだな」って普通に信じてしまう。
しかも実際に、新興国の高金利通貨は、下げたままでいっこうに上がらない。
これは疑う余地がないような気になってきます。
じゃこれが本当だったとして、毎年どれぐらい下がるのか。
トルコの金利が8%で、現在のレートが31.5円ですから、
今後一年間で8%減価して、28.9円。その翌年にはさらに減価して、26.6円。
さらに翌年には、24.5円・・・となっていくということでしょうか。
これは・・・全然ありえますね。3年かけて6円下げる。普通です。
90円台からここまでの下げっぷりを考えると、もの足りないぐらいです。
ナンピンしていけば対応可能です。
その間に利下げがあれば、下げも緩やかになると思っていいんでしょうか。
そこからさらに10年間、8%ずつレートが下がっていくと、
10年後には9.8円になります・・・ 20円下げ・・・
これは無理(笑)
こうなる前にリラが上昇するほうに賭ける。
トルコが今後10年間新興国であり続けたら、10円割れもあるということなので、
トルコにはなんとしても、先進国の仲間入りしてもらいたいです。
実は、ちょうど1年前のリラ円のレートが34.9で、今のレートだと、
8%以上下げてるんですよね。金利平価説おそるべし。
とりあえず1年後に28.9円に落ちているかどうか、ですね。
それで本当かどうか判断することにしましょう!