スワップトレードなら保合いを利用して複利で利益を出せる
しばらく続いたトレンドが一段落して、相場が保合いになってきた場合、どうしていますか?
トレーダーなら誰しも、保合いに良いイメージは持っていないと思います。
保合いになったら、一旦休んで、次のトレンドが出るのを待つ、という人も多いでしょう。
保合い相場で利益を上げるのは、難しいこととされています。
相場格言では、「保合い放れにつけ」とかいいますが、いざやってみると難しいものです。
初動でダマシかどうか見極めるのはほぼ不可能です。放れたと思ってついていったつもりでも、
また保合いのレンジの中に戻ることはザラにあるし、完全に放れきったところでは、大きく出遅れてしまいます。
さらに、保合いはトレーダーの予想より、はるかに長く続いて、ブレイクせずにレンジに戻ることを繰り返すうちに、大きく資金を減らしてしまうのです。
なので昔から、「保合いは売っておけ」などと、
保合いのときに取引しないことを提案する格言も多くあります。
できることといえば、レンジを狙うことですが、これも、レンジの判断が難しくなります。
そうとうはっきりとしたレンジになったときには、レンジの終わりが近かったりします。
スワップトレードなら保合いでもサヤを取れる
でも、スワップ派にとっては、保合いは理想的な状況に変わります。
大きなトレンドが発生しなければ、強制ロスカットの危険も無いからです。
デイトレーダーが狭いレンジでもがいている間に、
うさぎとかめの話のように、スワップ派はじわじわとゴールに接近します。
長く続けば続くほど、複利が効いて、証拠金に有利に働きます。
逆に言えば、保合いをできるだけ長く利用できるように、できることをするべきだと思います。
保合いを利用するということは、急激なボラティリティの上昇を避けるということなので、
引き金となりそうな大きなイベントや、新しい大きなトレンドがが始まってしまいそうなイベントの周辺では、ポジションを増やさないほうがいいですよね。
最近だと、選挙の前後は避けたほうが良さそうです。イギリスのEU離脱、米大統領選など、急にボラティリティが上がったからです。
選挙の予想をして、ポジションを取って、結果を待つ、というのが最低のトレードでしょう。
それから、金融緩和をするとき、止めるとき、巻き戻して減らすとき、そして、政策金利を動かすとき。
為替は金利動向にそって動きますが、実際はタイミングがずれています。
これがトレンドの始まりとなり、大きなトレンドになっていくのは、予想できることです。
まとめ
スワップトレードは保合いを利用できる、数少ない投資法だと思います。
他のトレーダーが手を出しづらい相場でも、スワップポイントは複利で利益を出すことができます。